千里丘御伽団地
長いエスカレーターで
一期に高さ26メートルの透明なドームへ
上がった観客は 渡廊下を わたって
童話館 最初の展示室へ導かれる。
ここには 色とりどりの箱や球体が
積木大工のように並べられ
すべて覗き窓が ついた大小様々なボックスが
団地を思わせるように38個設置された。
その中には 著名な童話の名場面が立体的に
はめこまれ ぐるぐるまわったり
コトコトと動いたり
暗転したりしながら 観客の興味を引いた
特に 魚や鳥や狼の目で見た
童話の主人公の姿が斬新な印象を与えた。
母親に手を引かれていた子供たちが
たちまち走り回り
あっアリババだ。こっちは親指姫よ と
次々と目先が変わっていく楽しさに
大はしゃぎ。
アベックも仲良く肩を寄せ合って
そっと のぞきこむ
年輩の大人達は
昔懐かしい のぞきからくりを思い出す。
あらゆる人たちに
童話の良さを再認識させた千里丘御伽団地は
まさに童話の百科事典とも いうべきものであった。
公式記録映画には からくり箱を覗く子供達を
箱の方から撮影したシーンがある。
どの顔のニコニコと素晴らしい笑顔に包まれている。
孫悟空
金太郎
一寸法師
ガリバー
覗くと・・・
エプコットセンター
みたいですね
ウサギとカメの世界です。